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世界には、私と似ている人がたくさんいるらしい。

無事終了した「I am Me.」上映会の制作秘話から当日までのドキュメンタリー(?)

それは突然に決まったのであった

『ポラさんこんばんは!突然のDM失礼します(´・ω・`)』

2017年1月17日、とあるフォロワーさんからメッセージが届いた。Bahamutサーバーのおしゃれララフェルこと「ゆどうふ」さんだ。彼女は、3月にFINAL FANTASY XIV(FF14)の全サーバーを対象とした「エオルゼアファッションウィーク」という大型イベントを企画していて、1週間という期間を設けて各サーバーで「ファッション」や「ミラージュプリズム(ミラプリ)」、「おしゃれ」などをテーマにしたイベントを開催すると説明してくれた。そのイベントの1つとして、おしゃれをテーマにした動画を作って上映会を開きたい、その動画を作ってもらえないかとの依頼だった。FF14のゲーム内で「上映会」って?経験が無くまったく想像もつかなかったが、ファッション系の動画はちょっと面白そうだったので、その日のうちに参加を申し出た。

コンセプトを練ろう

さっそく次の日から動画のコンセプトを練る作業を始めたが、色んな人たちを撮らせてもらってコーデの紹介をただしていくだけの動画なら「上映会」は必要ないだろうと思ったのと、制作期間やキャスティングとの兼ね合いでショートムービーではないほうが良いだろうという点から、以前制作したCM風の「30sムービー」をベースとして考えてみることにした。30sムービーでは、30秒で1人の人物だけに焦点を当てるが、今回はファッションがテーマだ、ファッションには流行りがある、人にはそれぞれ好みの装備やコーデがある、そんなことを連想するように動画全体の輪郭をイメージした。そこにゆどうふさんのファッションに対する思いなどを織り交ぜ、「色々な(複数)人を撮る」ことと「BGMは全編を通して1曲にする」こと、そして「世界には、私と似ている人がたくさんいるらしい。」というキャッチコピーは撮影開始前の比較的早い段階で確定。当初は4人で120秒程度の作品になればいいかな、と軽く見積もっていたが、自分の傾向は自分で分かるもの。最終的には少なくともその倍にはなるだろうとその時点で予想したし、実際にそうなった。

ちなみに、当初の構想メモに書いていた内容を一部抜粋して以下に紹介するが、動画をご覧になった方は分かるように、ほぼ最初の構想とほぼ同じ内容が完成作品に生かされている。この構想メモの最終編集日が1月21日なので、4日間で構想がほぼ固まったことになる。

  • 全体的にスローモーションで。
  • コーデ全体や特定のアイテムへのズームアップなどを組み合わせる(新しい/gpose の機能を使う)
  • 4~5組の方に出演してもらい、それぞれ異なるシチュエーション・エリア・時間帯などで撮影する
    • ① コスタで踊る女性。
    • ② イシュガルドで待ち合わせをしている女性とそこへ遅刻してやってくる男性。
    • ③ 戦いに身を置く女性の冒険者。戦闘が終わりほっとひと息。
    • ④ 勤務を終えた双蛇党の隊員(男性?) → 家に帰り着替えて釣りへ出かける。
  • BGMは静かな感じの曲で
  • シーンの合間などに言葉(文字)を流していく
    • 「世界には、私と似ている人がたくさんいるらしい」
    • 「けれど、私は昨日の私とも全然似ていない」
    • 「これが、今日の私」 など

では実際にどこで上映会を開催するのか?という問題についてはゆどうふさんにお任せし、Shinryuサーバーの「マダム・クワトロ」のお店「OKAMA BAR Quattro」を貸していただけることに。マダムは同じShinryuにもかかわらずゲーム内で会ったことはなかったが、Twitterなどでも話題のお店だったし私も知っていた。何やら大ごとになるような予感がしてきた。そして開催日は3月8日に決定した。

撮影開始、そしてタイトルが決定

2月に入り、本格的な撮影フェーズへ移行。まずは所属している2つのLSに声をかけ、出演者を募集。ここで5名に快く引き受けてもらい、それぞれ衣装合わせやカメリハを経て撮影を実施した。毎回撮影時に苦労することと言えば、「天気や時間が合わない」ということ。とくに冒頭のコスタのシーンは日の出前後の時間帯と厳密な設定をしていたため、このシーンの撮影が最も難航した。また、今回新しい試みとして、「画角によるズームアップ機能」が追加された「グループポーズ(グルポ,/gpose)」の動画における使い勝手に慣れるのにも時間がかかった。たとえば、パーティーを組んでいると動きが止まる(立ち止まってエモートや表情をループするだけになる)ため、歩いているシーンなどには使えず、代わりに景観カメラや普段の主観モードで撮影するしかなかった。

ちなみに、動画のタイトルが「I am Me.」に決まったのは2月10日。それをもとに告知用ポスターを作成、Twitterで紹介した。これにより、動画の方向性は変えられなくなったが、その分だけ覚悟が決まり、自分にしか作れないものを作るのだという気持ちが高まった気もした。まさに「私は私」という心境だったのかも。

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他の人がどのようにして動画を撮影・編集しているかは知らないが、私は基本的に【撮影】→【編集】→【足りない部分を撮影】→【また編集・調整】という感じで動画制作を行う。出演者のみんなにお願いしたのは「撮影が終わるまで幻想薬は禁止!」ということ。その代わり、髪型やメイクなどは撮影時に戻してもらえるなら変えてもOK。ある出演者は、撮影のためだけに事前に幻想薬まで飲んでくれて、それまで1人もいなかった男性キャラになるのを文字どおり買って出てくれた。

一方、BGMを決めるにあたりすべてのサウンドトラックの全曲を、作りかけの動画を見ながら聴いてみた。その結果、この作品に合う曲は1つしかないと確信。低地ドラヴァニアの夜のフィールド曲である「静寂の星空」。特定のエリアで使われるピアノソロの曲だが、全体としては穏やかなイメージであるものの中盤では盛り上がる部分もあり抑揚もつく。ただし、この曲が約3分半あることから、新たな課題が発生した。当初想定していた4~5人では足りないということだ。ここで、サブキャストを募集し追加撮影を行うことを決めたのである。

サブキャストの募集と撮影

サブキャストはTwitterとパーティー募集機能を使って出演者の募集を行うことにした。具体的には、撮影準備ができた段階でパスワード制限をかけられるプライベート募集(1人だけ募集)にして、パスワードをTwitterで流すという方法。ただ、どんな動画を撮るか文字だけでしか説明していなかったからか、募集を始めてパーティーが組めるまで時間がかかることもあった。そして、種族・性別・コーデにおいて、どんな人が参加してきてくれるかまったく分からないため、撮影地や時間帯はその場で決めるというノープランで実施した。それでも、なんとか7組(8名)のサブキャストの撮影を行うことができ、ついに仕上げフェーズへ移行した。短い2月はもうすぐ終わりを迎えるころだった。

仕上げがいちばん難しい

調整をしながら編集をしていたが、それでも20秒ほど予定時間をオーバーしていた。BGMが決まっているので必ずその時間内に収めなくてはいけない。カット単位で消していければまだ楽だったが、不要なカットなどすでに皆無に等しかったため、各カットを秒単位、またはフレーム単位で少しずつ削っていくことに。ちなみにゆどうふさんにもサブキャストで出演してもらう計画があったが、こういう事情もあって取りやめになってしまった。ともあれ、最終調整・確認も無事終わり、3月1日にYouTubeへアップロード(限定公開)。ゆどうふさんに事前に観てもらい、当日を迎えることとなった。

そして迎えた3月8日

そして上映会当日。Horizon Zero Dawnの世界に入り浸っていた私は1週間ぶりにエオルゼアにやってきた。開場は21:00だったが、はやる気持ちと緊張からか、19:30ごろには会場であるOKAMA BAR Quattroに現地入り。ハウスに入るとなんとそこには異世界の召喚士の衣装を身に纏ったゆどうふさんの姿が。いくらなんでも早すぎである。だが間もなくして1人目のお客様がご来場、そのあと少しずつ増え始め、会場時刻の21:00直前にはすでに20人ほどの行列ができていた。一応ゆどうふさんが入場待ちの列を作るように促していたが、基本的には自然と2列でみなさん並んでいたのには、さすが日本人だなと感心。

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そして、当初は上映会には間に合わないと言っていたオーナー・マダムが突如現れ、これで役者が揃った。かくして会場の門は開かれた。関係者が締め出されては話にならない(ハウスには入室数制限がある)ので、私とゆどうふさんはフライング気味に入室。上映後のトークショーで登場・登壇する関係で先に決まったシートに座っていると、お客さんたちが次から次へ。

そして上映会が始まった

開場が21:00で開演が21:30。もちろんその間にもどんどん人が増えていくのだが、この30分間はとても早く過ぎていったように感じた。上映後にはゆどうふさんとポラ監督のトークショーが予定されていたのだが、生身の自分が壇上に上がるわけでもないのに、なぜか緊張感が高まっていった。むしろ、リアルで同じことをやるほうがもっと緊張しないのではないか?とも感じた。気がつくと会場は人で埋め尽くされ、ついに入室制限がかかり中に入れない方も出てしまった。(入れなかった方すみません、そしてありがとうございます)

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そして21:30を少し回ったころについにイベントがスタート。すべてはこの日に向けて準備・制作してきたのだ。ゆどうふさんによるごあいさつ、そしてイベントの流れの説明に始まり、監督紹介。名前を呼ばれた私は壇上へ。みんなの顔がよく見える。上映前にこの作品のコンセプトを簡単に紹介し、そして上映開始。YouTubeで限定公開していた動画のURLを伝え、観おわったら拍手のエモートをしてもらうようにお願いした。それまでエモートや動き回っていて混沌としていた会場が一気に静まり返った。みんなが本当に一斉に同時に同じ作品を観てくれている。そしてTwitterでも同時に動画のURLを流し、「I am Me.」が公開となった。

沈黙の5分間。そして監督トークショーへ

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約5分後、少しずつ大きく(多く)なっていく拍手の音。Sayで感想を言ってくれるお客さんたち。リアルタイムで顔を合わせて発してくれる感想は、きっと観て直感で感じてもらえた素の感想なのだろう。それを聞くことができたのがとても嬉しく、この作品を作って良かったと改めて実感した。しばらくの間、そんな時間が流れて余韻に浸っていたが、イベントはこれで終わりではない。次はトークショーだ。トークの詳しい内容は来場してくださった人たちだけのものにしたいので、ここではゆどうふさんからの質問のみを掲載。

  • どういったイメージ(テーマ)でこの作品を作ったか?
  • 作品で苦労したところは?
  • キャスティングについて
  • ロケーションでお気に入りの場所は?
  • この作品に限らず、動画を作る時のアイデアはどうやって練っているか?
  • 動画撮影のときに気をつけていること、コツなど
  • SSと動画撮影の共通しているところ、違うところ
  • 今後撮影してみたいテーマなど
  • 来場者にひとこと
  • 今後の活動について(宣伝など)

実はこれらの質問は事前に渡されていたもので、それぞれ回答を用意してはいたのだけど、いざ話し始めると予定になかったことを長々と話してしまった。そのせいで(?)時間が押し気味になり、1つだけカットされてしまった質問がある。「お気に入りの装備は?」というもので、その話を以下に簡単に載せたいと思う。

まず、ミラプリのときのポリシーは「露出度が高くないコーデ」。セクシーが売り(?)のハイランダー♀だが、自分自身にはそれは求めていないし(笑)、どちらかというとミッドランダー♀に間違えられたいというコンセプトのもとにキャラメイクをしているというのもある。また、お気に入りの装備は「マンドラゴラチョーカー」だが、これは誰でも持っているものではないと思う。2015年のFF14 1周年記念PVコンテストで入賞したときの賞品で、今でも一番大事な宝物とも言えるアクセサリー。胴装備によっては見えなくなる場合もあるけど、首装備が見えるコーデのときは必ず身に着けている。

出演者の紹介

トークショーが無事に終わり、次は出演者の紹介。来場してくれた出演者のみんなにはあらかじめ舞台に上がってもらう時間があることは伝えてはいたが、一言インタビューに答えてもらう(可能性がある)ことは伝えていなかった。時間の関係もあるためインタビューができたは3名だけだったが、よくよく考えてみると3名ともサブキャストだったなと。ともあれ、参加してくれた人の感想をその場で聞くことができたのも嬉しい限り。

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記念撮影でイベント終了

そしてイベントはいよいよフィナーレ。会場に来てくれたみんなでステージのほうへ集まって記念撮影。みんながだいたい撮り終えるまで5分間ほど撮り続けた。リアルの集合写真と同じくゲームの中でもちょうどいいタイミングで撮るのは難しいようだ。

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記念撮影が終わり、解散。でも最後の仕事が残っている。来場者のみんなをお見送り。今回の上映会にはわざわざ他のサーバーからShinryuにキャラクターを作り駆けつけてきてくれたフォロワーの人などもいて、少しだけど話をすることができた。また、Shinryuの有名人(静かなバトルボイスの人など)もいて、リアルで有名人に会ったときのような気持ちになった(笑)。会場から少しずつ減っていき、自分もそろそろ寝ないといけない時間になってきたので、庭先にまだ残っていた人たちに逆に見送られつつ帰宅。急に一人になり、「さっきのは現実だよな?」と思ったとか思わなかったとか。夢心地とはこのことを指すのだろう。

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さいごに

ということで、「EFWイメージムービー『I am Me.』上映会」は無事終了しました。会場にお越しくださったみなさん、何日間も時間を取ってくれた出演者のみんな、素敵な会場を提供・準備してくれたマダム、そしてEFWを企画しこの作品を作らせてくれたゆどうふさん、改めて本当にありがとうございました。最初は「これ本当に間に合うのか…?」と不安でしたが、みなさんのご協力のおかげで自分でも満足のいく作品ができました。

そろそろ新しい世界に足を踏み出して、新たな土地で新しい作品を作りたいと思ってはいますが、なかなか進みません(今3.0のメインクエで止まってる)。だけど、4.0も始まることなので、いい加減動き出さないとなと思ってはいます。ただ、なにせマイペースな性分で自分の好きなこと(写真撮影とか加工とか)ばっかりやっているので難しいかもしれませんね(みんなIDとか付き合ってくださいね)。

趣味でやっているゲームだから好きなように遊ぶべきだと思いますが、遊び方は人それぞれ違います。だけど、みんなに共通していることは「好きでやっている」ということではないでしょうか?もちろん生身の人間がキャラクターを動かしているのだから、ときにはゲーム内で衝突してしまったり人間関係で悩んでしまうこともあるとは思いますが。

とりあえず、今日という日を一緒に楽しみましょう。

そして、また明日エオルゼアでお会いしましょう。

 

たくさんの「大好き」を身に着けて。